snac's memo

Hello! snacのブログです。

靴を買った

先日Regalの革靴を買った。
立て続けに招待される結婚式に履いていく靴を、
自分は持っていなかったのである。

◆◇◆◇◆◇

普段職場ではスニーカーだ。
たまに革靴を履いていくが、1年半ほど前に買った安物である。
先端がやや剥がれ落ちていて、踵の部分もだいぶ擦れている。
味、といえばそう見えなくもないが結婚式では場違いだ。
みっともない格好はしたくないし、
これを機にちゃんとした靴を買おう。
そう思い、革靴の王道であるRegalの店舗に赴いた。

初めてのRegal。それがコチラ。

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格好良い。
まず格好良い。
過不足ないフォルム。
渋い色合い。

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横から見ても格好良い。
この時点でもう文句なしだ。しかし、それ以上に満足した点がある。
履き心地だ。正確に言うと、歩き心地だ。

前述の通り、ほぼスニーカー生活の自分からしてみると、革靴には違和感しか感じない。だがこの靴は「足を前に踏み出させてくれる」感覚があった。
右足を踏み出すと踵から先に地面に着く。
その後当然爪先が地面に着くのだが、その瞬間、非常に大げさに言うと前につんのめるような感覚に陥る。踵から爪先への動きが促されているように感じるのである。踵の高さがそうさせるのか。結果ごく自然に左足も前へと踏み出してしまう。

嫌な感じなどではなく、ただスムーズに一歩、また一歩と足が動く。
これには感動した。
やっぱり、良いものなんて買ってみるものだ。

店員さんには「頻度は高くないです」とは言ったものの、このルックスと履き心地なら毎日履いて行きたい。
近々もう一足買おうと思う。

お洒落は足元から、とはよく言うが、
一日の始まりをテンポよく踏み出せるという観点からも
Regalの靴は良い。買って間もないが、そう思った。

 

 

 

 

Apple Musicが手離せない

サブクリプションサービス元年と言われた2015年。
試しに導入したApple Musicが、今では手離せない。
新たな音楽や、気になっていたけど素通りしていた音楽と出会えた。
休日は自宅のMacで適当に再生しつつ、気になるアーティストやアルバムがあればダウンロードしている。フル試聴と購買が同時に出来るようなものだ。月額で980円だが、ツタヤでアルバム数枚しか借りられないことを考えると決して高くない。


朝起きて、玄関を出るまでにアルバムを一枚ダウンロードする。
通勤しながらそのアルバムを聴く。
気に入れば一日ハッピー、だめなら削除するまでだ。
Appleの上手いところは、新たなライフスタイルを生み出す事だが、ことApple Musicに自分はまんまとハマってしまった。
まだ利用していない人にオススメする意味でも、以下に自分が楽しんだアーティストを連ねてみる。

【洋楽】
Pentatonix
Slipknot
DragonForce
The Black Keys
The Weekend
Aaradhna
Marilyn Manson
Ariana Grande
The Libertines
Jessie J ft. Ariana Grande & Nicki Minaj
AlabamaShakes
Miles Davis
Rage Against The Machine
Snarky Puppy
Journey
Sly & The Family Stone
Led Zeppelin
Maroon5
Megadeath
Buddy Rich

洋楽に関して、新譜は大概聴けると言って良いだろう。
Billboard TOP40なんかを見ながら上から順番にアーティストを検索、試聴する事も可能だ。実に贅沢だ。わざわざツタヤのランキングからチョイスする事もなくなった。
あと、LedZeppelinやJourneyなど「今さらアルバムを聞く気にはなれないが、ちゃんと聴いた事がない」音源なども大抵ある。Beatlesも聴けるようになったし、洋楽は充実している。もうこれだけでApple Musicを導入するに値すると思う。

【邦楽】
上原ひろみ
KEYTALK
EGOIST
ハナレグミ
ウルフルズ
LUNA SEA
UNCHAIN 
mellow yellow
Zazen Boys
三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE 
きゃりーぱみゅぱみゅ
Tom cat
土岐麻子
TMNETWORK
UVERWorld
ice bahn
でんぱ組.inc
EAST END×YURI

邦楽も実は意外と「聴ける」のである。大手系はほぼ全滅だが、若いアーティストや攻め気溢れるレーベルのものはいける。個人的にEGOISTやICE BAHNがあったのが嬉しかった。アーティストによっては今まで発売してきたアルバムを全て配信しており大盤振る舞いだ。アーティスト数自体まだまだ少ないが今後増えていくものだと思われる。

最後に、とにかく聴きまくった音源を紹介しておく。


カバーアルバムは何れも最高だが、とりわけこの曲は本当に良い。
オリジナルアルバム含めてめちゃくちゃ聴いた。

 
これはPVだが、Apple Musicでは野外音楽堂で行われたライブアルバムも配信している。一時期高値で取引されていた会場限定のアルバムらしいが聞き応え抜群である。
グルーブが鬼。まさにライブバンドである。


10代の頃から彼らを見ているが、本当にビッグなバンドになったものだ。
曲もライブも良い。キャラもいいし、その当時は嫉妬したものだった。


この曲、そしてアルバム最高である。
サウンドメイクが良い。温度感が高過ぎず低過ぎず、本当に丁度良い。
このPVはダサすぎてもったいないけど…


あちらの流行もどれ聴いてみるか、という軽い気持ちで聴いてみたが、
いや、いいですね…。ちなみに以下のverも好きだ。


ふと、ハモネプ系のコーラスグループに根こそぎ腹立った事を思い出した。


CMでも使われているということで。
いい雰囲気の曲だ。


昨年末はSlipknotしか聴かなかった。多忙ゆえに心が荒んでいたのである。
仕事中も音楽を聴いているのだが、彼らの音楽に大分救われた。
(余談ですが、楽しい時は楽しい曲を、悲しい時は悲しい曲を聴くと心が落ち着くらしいです)

ストーリー性もない選曲で申し訳ないが、
逆を言えばこのぐらいバラエティに富んだ音楽が日々聞けるわけである。
非常に充実した音楽生活だ。
離れていた音楽への気持ちを思い出させてくれた。
その一方で音楽自体の重みも軽くなってしまったが、これはまた別の機会に。

◆ ◆ 

最後に哀悼の意味も込めて、最近よく聴いている曲を。

いいデザイナーは、見ためのよさから考えない

会社の人に本を貸してもらった。
その人はデザイナーではないのだが、プログラミングやUI/UXに関して知見のある方だ。色んな事に対し、考えも深い。
そんな人が駆け出しデザイナーである僕に読んでみて、ということなので拝読してみた訳だが、非常に良い本であった。
とにかく読みやすい。
著者である有馬氏の言いたい事が整理されており、デザイナーにありがちな功績自慢の文体でもない。色んな角度から「デザインする」ことに関してさらり、と書かれておりとても好印象だ。
こういう“品の良い”プロダクトはモノ・コトを問わず大好きである。
上品なのではなくて、品が良い。
清潔、といってもいいだろう。
読んでいて清々しい気持ちになる。
 
ネタバレになってしまうけど、
良いなぁ、と思った事例を本文からひとつ。
 
青山学院大学経営学経営学科のパンフレット制作にあたり、学生の鞄に入りやすいようにと、あえてメジャーなA4サイズではなく20cm四方の正方形というフォーマットを取ったのだ。表紙には印象が固くならないように穴を開けて見返しの強い色が覗かせたり、学生にヒアリングしてパンフレットに関する体験を調べたりと、デザインやそれ以外にも入念に調査を行っている。
こういう良いものを作るために多角的に詰めていく様は素晴らしい。
他にも著者自身の経験によって語られるデザイン感は興味深く惹き込まれた。
 

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デザインとは対象に伝えるための道具であり、誰でも日々行っていることだ。それを磨くことは決して才能ではない。少しの気付きであり、ちょっとした工夫だったりする。
分かってはいるつもりだったが、つもりだけだったかも。
もっとアンテナを貼って面白いモノを作っていこう。
 
デザイナーでない方が読んでも面白いと思うので、ぜひぜひ。
 

 

 

劇場版ラブライブを見たら「やっぱりSnow halationが至高やな」ってなった話

ラブライブ!The School Idol Movieを見に行ってきた。
感想はタイトル通りである。
良い映画か良くない映画か、と訊かれたら
「良くないです」
と答えるだろう。
なぜか?
蛇足だからである。
ラブライブはアニメの方で良い形で終わった。
女の子たちが最後だと覚悟を決めて、晴れやかに終わった。
それで良かった。

だが映画になり、それがちょっと延長した。
これは、粋じゃない。

伝えたいことがあって作られた作品ではなく、
お金が取れるから、と作られた作品である。
少なくとも自分はそう感じた。
ネタバレと見解を踏まえつつ述べたい。
まだ見てない方は、お読みにならない方が良いと思います。

①蛇足ってなんだコノヤロー
飽くまで自分の感想である。
一度終わったものに何かを足すのは粋ではないと思う。
そもそも2クールやってきた物語に対し、90分でそれ以上の感動の与えるというのは無茶だ。
アニメの話をすると、二期の第9話「心のメロディ」以降は涙無しでは見れない。
それは「もうμ'sは終わっちゃうんだね…ほんとに終わっちゃうんだね…」という切なさからくる感動であり、実にオーソドックスで良い流れだ。
そして最後に名曲“Snow halation”。
あれを見て泣かない人間がいるのか?いやいない。絶対泣く。
未だにイヤフォンから流れてくると、鳥肌が立ってしまう。
最高のシーンのひとつである。
故に、今回の映画は「なんで付け足しちゃったのよ」感がすごい。
あれ以上の山場なんて、用意できるわけがないのである。

②じゃ何を期待してたんだコノヤロー 
何を期待するでもなく、ただ見に行った、というのが本音だ。
これはとりあえず見とかないとな、みたいな心持ちである。
自分はがっつりではなく、限りなくにわかよりのファンだ。
いや、にわかだ。
だから特にものすごい思い入れがあるわけでもなく、期待もしなかった。

ラブライブは豚さんアニメであり、豚さん達がたくさんお金を使う為のアニメだ。
泣き所はあるとは言え、全体を通して見ると内容は概ね浅い。
間違いなくキャラの魅力に特化したアニメである。
キャラが一生懸命画面上を動いていれば、豚さん大歓喜、それだけで合格なのである。
極端に言えばストーリーは二の次で、多少薄かろうが寒かろうが問題ない。
劇場版もしかりである。それが自分が良くない、と答える理由だ。
クライマックスには大規模なライブを行うわけだが、あれの意義いまひとつ分からなかった。
あれをやるくらいなら解散ライブの方が良いと思うのだが。

③曲は相変わらず良い
良い。
二期の1話のように、いきなり歌い出すミュージカル場面がいくつかあって謎だが、やはり曲はレベルが高い。ライブシーンもとにかく気合が入っている。
そして曲もさることながらカット割りも素晴らしい。
サニーデイソングという曲で「ことりちゃんの足から腰までをぐいっと舐めるようなアングル」で映すシーンがある。時間にして1秒ほどだが、ここが妙にスケベで素晴らしい。あのシーンは見る価値ある。ことりちゃんマジ天使。もう一回見たい。

④結論
話が逸れたが、結論としてアニメ版→劇場版はやはり期待できないな、と思った。
ことりちゃんは天使だが。
続きがあるのならば、雪穂と亜里沙にスポットを当てた新しい物語を紡いで欲しいと思う。っていうか亜里沙ちゃんのお話が見たいお!
現状を鑑みるに、次回があるとしたらまた焼き直しになるだろう。だが、仮にそんな世代交代を見せてくれるなら、もっと息の長いコンテンツになるのではないかなと思う。っていうか亜里沙ちゃんのお話が見たいお!
劇場版を見終えて、やっぱり曲としても場面としてもSnow halaitonが至高やな、と再認識した。どんな曲も越えることは無いだろう。えりちの歌声がちょっと間に出てるのが良いのよね、あれは。(長くなるから割愛)

劇場版は、泣けなかった。仕方ない。90分ですから。

⑤色紙

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りんちゃんだったにゃー。
推しじゃないけど可愛いですね…
お目当ての色紙を手に入れるためにラブライバーは通うのね…

これだけ文章書いてると、ほんとににわかなのかよ、という感じがしてきたので
ここらへんで。

村田蓮爾氏のライブドローイングが圧倒的だった話

村田蓮爾×Third Echoes×mebae ライブドローイング・トークショーに行ってきた。

一ヶ月ほど前にmebae氏のTweetで知ったのがきっかけだ。

ライブドローイングを実際に見たことがなかったので興味本位で申し込んでみたところ、見事当選し観覧のチャンスを得たという訳である。

とんでもなく暑い日差しを浴びながら、現地に向かった。space caimanというところで、1FはBarスペース、B1Fがライブスペースだった。1Fでピーチティーを頂きつつ待つ。

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ほどなくしてライブスペースが開かれ、階段を降りた。
そこで本編である御三方、正確には4名のショーが執り行われた。

村田蓮爾氏、独自で完成度の高い世界観を描くベテランの40代イラストレーター。
mebae氏、チョイエロでポップなイラストを描かれる僕の好きなイラストレーターだ。30代。
THIRD ECHOES氏は3名からなるユニットで、素材を提供するもの、イラストを描くもの、ロゴを描くものと役割を分担してひとつの作品を仕上げる集団だそうだ。20代。

そこでテーマに沿ってイラストが描かれた。
それがコチラである。

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左から村田蓮爾氏、mebae氏、THIRD ECHOES氏である。
これらのイラストをご覧になって何を感じられるだろうか。


結論から言おう。
村田氏の作品が圧倒的だ。
芸術に順位をつけることは間違っているだろうが、
生き生きとした少女の表情、訴求力、そして「ライブ感」が何より素晴らしかったのである。クオリティ、スピード、そして一番テーマに沿っていて、それが圧倒的であると感じたのだ。
今回のテーマというのは、

【アーミー・女の子】

であった。
各々の作品がどう見えるだろうか。
自分の世界観を出しつつ、一番テーマに即しているのは村田氏の作品であるように僕には思える。
いささか自分勝手であることを承知で、分析したい。

 

まず構図に関し、村田氏のものは非常にオーソドックスだ。
一方mebae氏は最近ハマッていらっしゃる複数人書き込むタイプ。
THIRD ECHOES氏は会場入りする前に決めていたという、とあるアーティストのパロディ的構図。三者三様でどれも素晴らしいが、アーミー感が一発で伝わるのは村田氏の少女のイラストである。僕は普段仕事でデザインをしているため、どんなものがより人に伝わるものか常に考えてしまうのだが、村田氏のイラストにはわかりやすさがある。小物の選び方に関しても「手榴弾」これほどカジュアルに可愛らしくアーミー感を出せるアイテムはないだろう。

mebae氏の作品には彼らしいキッチュなエロスと躍動感が溢れている。
THIRD ECHOES氏の作品にはオシャレさがある。
だけど、その分アーミーさからは遠ざかっているのである。
この自分の色の出し方とテーマへの沿い方が、流石だなぁと感じた。

加えて、この結果だけ見ると分からないだろうが、ものすごいスピードであった。

テーマが提示された後、腕組みをし暫く目をつぶって思案していた村田氏だが、その後一瞬でラフ画を書き上げた。THIRD ECHOE氏はあらかじめ構図を考案していたのもあり取り掛かりは一番早かったのだが、結局完成させるのは村田氏と同時であった。
mebae氏は二人が書き終わった後も関係なくずっと描いていた。(スクリーンに表示され続けていたので勉強にはなった)

ここで思ったのが、0→1のスピードよりも1→10のスピードの方が仕事において重要なのだ、ということをプロの仕事を見て強く感じた。
もちろん自分の色を出すことは大事だ。死活問題だ。
しかし、こういった時間制限がある中で十二分に自分の魅力を発揮できる方は中々いないのではないだろうか。経験に裏付いたスキルの高さを感じた。

ライブドローイング、正直皆さん描くことに集中して言葉少なめなイベントになるかと思ったが、司会の方が話を振って御三方の色々な考えが伺えた。とりわけmebae氏は饒舌に話される方で、会場も良い雰囲気であった。
初めて参加したが、今後も機会があれば是非見に行きたい。

今回のイベントはMITSHBOSHIという書籍の発売から始まったものなので、
購入してみた。

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 めっちゃエエ…
特にmebae氏の長尺絵巻物的イラストはスゴイの一言に尽きる。
どれだけ技術が進歩しようと、絵の凄さは変わらない気がする。